「乱れ響き猫音色」



夜都会 歩けば交じり交わるソレ
僕の目の前はかまいたちだらけだ

今夜も世田谷の猫は鳴いて泣いて鳴いて
高層ビル街へと声を振り絞ってた

他の感情は出る幕がなかった
切なさだけで確かに其処に居た

今夜も世田谷の猫は泣いて鳴いて泣いて
僕は現在この瞬間、乱れ鳴き猫模様。

夜の向こうを切り裂いてく猫音色
世の田の谷を乱れ響いてく猫音色

夜の向こうを切り裂いてった猫音色
世の田の谷を乱れ響いて、猫音色。

乱れ響き猫音色。
雲に隠れた月は、雪であって、花でありました。
交じり交わる猫鳴き音色が、波を激しく高揚させました。
暗闇に同化したクロネコがそれでもニャーと鳴けば
其処にかまいたちが生まれ、切り裂いていく夜の向こう。
夜はネコ。
今夜も世田谷の猫は泣いて泣いて泣いて・・・
そんな情景、乱れ泣き猫、雪月花。



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